作業着が破れた場合の注意点や対処法を紹介

作業服13

作業着は何かの衝撃で破けてしまうことが珍しくありません。長く着ているうちに、すり減っていって破れた状態になってしまうことも多々あります。そういった状況になっても、そのまま着続ける人がたくさん見受けられます。

しかし、破れた作業着を着続けることにはデメリットがあることを認識しておきましょう。

作業着の見た目

デメリットは見た目に関するものと機能面に関するものに分けられます。前者は作業している様子を見る人に不安感を与えることです。破れているのが着ている自分には見えない部分であっても、他の人には丸見えの場合もあります。

そのような服装をしている人に対して、一般常識のない人物という認識を持つ人は少なくありません。あまりに酷い状態で着ていると、避けられるようになったり一緒に作業をしたくないと言われたりするかもしれません。仲間内でそういう目にあうだけなら、まだ被害は軽い状態だといえます。

作業をしにいった先で、顧客に見られてしまうと大きな損害につながりかねません。自分だけでなく、所属している会社全体のイメージダウンにも繋がりやすいからです。そのような常識のない従業員のいる会社には、もう頼みたくないとい判断されるケースもあるでしょう。

オフィスで働くビジネスマンにとってスーツが正装であるように、作業者にとって作業着は正装であると心得ておくことが大切です。

作業着の機能性

もう一方の機能面に関するデメリットは多岐にわたります。破れていることで、そこから水が浸入するようになることもその一つです。つまりいくら防水性の高いものであっても、その性能を発揮できなくなるということです。

水場での労働がメインの場合は、内部に水が浸入しすぎて作業を続けられない事態にも発展しかねません。他にも雪などが入り込むケースもありますが、そのような物理的なものだけでなく、単純に熱が逃げやすくなることにも要注意です。

冷凍庫や冬山といった寒さ対策が必須な場所では、体温が一気に下がって作業できなくなるかもしれません。絶縁性の作業着の場合は、そこから電気が入りこんで感電するリスクもあります。このように体に危険が及ぶ可能性があることもしっかりと覚えておきましょう。

補修作業の注意点

そこで大事になるのが破れを放置しておかないことです。しっかりと補修して、見た目と機能面の両方を改善しておく必要があります。補修の際に注意したほうが良いのは、あまり見た目を重視しすぎないことです。もちろん違和感のない状態にするのがベストですが、そちらを意識しすぎると軽い補修で終わってしまいがちです。

肉体労働で着用する場合は、何度も体を動かすうちにまた衝撃を受けたり、ダメージが蓄積したりすると考えられます。破れたところは周囲の生地も弱くなっていることが珍しくありません。そのため広く強固に補修しておくことが重要なポイントになります。

破れが広がらないようにするには、ミシンを用いて丁寧に作業するのが基本です。しかし、ミシンを所持していない家庭であっても作業着の補修は不可能ではありません。

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補修をしよう

まずは破れた面積より少し広めの生地を用意しましょう。できるだけ似た色を用意すると見た目の問題をカバーしやすくなります。アイロンで付けられる接着剤を使うのが定番ですが、接着剤付きの布を購入して使用する方法でも構いません。

手芸ショップなどに行くと売っている場合があります。それが終わったら、生地と作業着を縫い合わせていく工程です。繋ぎ合わせるラインから少し内側と裂けたラインから少し外側を覆うように塗っていきましょう。このときの注意点は裂け目に平行ではなく、十字に往復させながら進めていくことです。

その間隔を細かくすることで、補修の強度は飛躍的に高くなっていきます。ミシンがあれば時間のかからない作業ですが、手作業の場合は数時間かかる場合もあるでしょう。

強度を確認しながら進めていくことが大事です。

プロに頼むのもアリ

このように自分で補修することも可能ですが、しっかりと直したいならプロに依頼したほうが安心です。しっかりと直っていなくて作業中に破れてしまうと、いろいろな被害に繋がる恐れがあります。また、いくら見た目を重視しすぎないといっても、やはり不細工な仕上がりになると周囲に与える印象は悪いです。

プロに任せれば、破れた箇所がほとんど分からない状態にしてもらえる場合もあります。破れが広がって結局買い替えることになるリスクを考慮すると、多少の修繕費を支払っても損にはなりません。また、破れたのを契機として買い替えを検討するのも有効な手です。

全体的に劣化が進んでいる場合は、せっかく直してもしばらくすると他の部分が破けてしまう恐れがあります。その可能性が高そうな場合も、早めに買い替えるのが結果的には出費を抑えることになるでしょう。買い替えるときは、自分の作業に合ったものを選ぶのがポイントです。

そうすることで長持ちしやすくなりますし、作業も快適に行いやすくなります。